この記事は544で読めます。

もうすぐハロウィンですね。

 

ところで、ハロウィンというのはそもそもなんのお祭りかしってますか?

 

最近ではクリスマスさえ、キリストの誕生を祝う日だということを知らない子供たちもいるようです。

 

ハロウィンは大人たちでも知らない人が多いでしょうね。

 

カボチャのお化けもクリスマスのサンタクロースのようにもともとの意味を知らない妖怪になっているようです。

 

そこで、ハロウィンについて勉強してみましょう。

 

■ハロウィンの起源
もともとはヨーロッパ人が毎年10月31日に行っていた秋の収穫祭と日本で言う祖先の霊が帰ってくるお盆を合わせたおまつりのこと。

そして、祖先と霊と時期を同じく魔物たちがやってくるといわれており、魔物たちと同じ格好をすることで身をまもろうとした。

つまり、日本で言うと、季節のお祭りとお盆となまはげまつりを同時にやっていた感じ。

 

ちなみに、カボチャはアメリカ原産であるため、ヨーロッパにはカボチャがなかったので、カブの一種を使っていた。

 

また、11月1日はキリスト教の全ての聖人のお祝いの日でもあり、All Hallows eve(前夜)→Hallows eve→Halloweenとなったとも言われる。

 

いまでも本場アイルランドではハロウィンの時期は祝日である。

 

■カボチャのお化け ジャックオーランタン

この伝承については、ニコニコ大百科がおもしろくわしいので以下転載。

ジャック・オ・ランタン

伝説

アイルランドの古い伝承で、ジャックという怠け者のずる賢い男がいた。
ジャックは周囲に対してよく嘘を付いては、人を騙してばかりいたという。

あるハロウィンの夜、酒場でジャックが酒を飲んでいたら飲みすぎて酔っ払った折に地獄から来た悪魔と出会う。
(ハロウィンは年に一度、この世とあの世が繋がり死者や魔物が人間達の元へやってくるとされる)
ジャックの魂を取りに来た悪魔に対し、飲みすぎて酒代が払えなかったジャックは悪魔に以下の約束を取り付ける。

「おれの『魂』をやろう!だから人生の最後にあと一杯飲ませてくれ」 「グッド」

ジャックと約束を交わした悪魔は「どうせ人生最後の酒ならば」と、酒代相当のコインへと変身、これでめでたく代金を支払・・・ わなかった。
コインへと変身した悪魔をジャックは即座に銀の十字架で押さえつけ、財布の中へ放り込んだのちに閉じ込めてしまう。元の姿に戻れず困った悪魔へ、ジャックは再び取引をもちかける。「これから10年間、自分の魂を取りに来ないこと」を条件に、悪魔はようやく財布の中から解放された。

それから10年の月日が経ち、ジャックが田舎道を歩いていると再び、いつかの悪魔と出会った。
約束の刻限が切れたので、悪魔が今度こそジャックの魂をいただくためにやってきたのである。
しかしジャックもむざむざと魂を取られたくはないので、「魂をやるから、最後にこの木の上に登ってリンゴを取ってきてくれないか」と魂を渡すフリをしながら悪魔に持ちかける。悪魔も「どうせ今度こそ最後なのだから」と、木に登ってジャックにリンゴを渡してやるものの、ジャックは悪魔が木に登ったスキを付いて持っていたナイフで木の幹に十字架を刻む。
悪魔は十字架が怖いあまり木を降りる事ができず、ジャックにまた取引を持ちかけられてしまう。
「今後二度と、自分の魂を取りに来ないこと」を約束させたジャックは悪魔をようやく木の上から降ろしてやり、ジャックが死ぬまで悪魔は約束通りジャックの元を訪れなかった。

それから更に年月が経過し、ジャックは天寿を全うして死亡するが、生前の行いが目に余ったためジャックは天国へ入れず、仕方なく地獄へ行く事にしたジャックはそこであの悪魔と三度目の再会を果たす。地獄へ入れてくれと頼むジャックに悪魔は「生前の約束でお前の魂は取れないから」と地獄へ入る事を拒否、天国へも地獄へも行けず困り果てたジャックは訊ねる。

「ああ・・・ どこに?私は、どこへ行けば・・・ いいんだ・・・ ?」
「『元いた所』へ帰るんだね。でも、安心なんて無いところよ・・・ 少なくとも

そしてジャックは来た道をとぼとぼと引き返していくのだが、道はとても暗いうえ強い風が吹いていた。ジャックは悪魔に「灯りをくれ」と最後の頼みを告げ、その頼みを聞き入れた悪魔は地獄で燃えている炎の塊をジャックに分けてやった。ジャックは道端に転がっていたカブをくり抜いて、その中に炎を入れるとランタン(提灯)を作り、ランタンを持ちながら旅に出る。ジャックは現在も、ランタンを手にこの世とあの世を行く宛てもなく永遠に彷徨い続けているという・・・

やがてジャックの持つ提灯が、死人の魂のシンボルとして定着するようになり、その伝承がアメリカへ伝わるとカブがカボチャへと変わったと言われている。(アメリカでは、カブよりもカボチャの方が豊作である為)
そしてカボチャを人の顔のようにくり抜いて作ったランタン(提灯)のイメージが、新たに浸透していくようになった。

 

■トリックオアトリート

子供たちが、「お菓子をあげないといたずらするぞ!」と大人たちにお菓子を要求する言葉。

もともとは悪魔をもてなして、穏便に帰ってもらう意味があったとか。

もっともその歴史は浅いようで文献にでてくるのは20世紀になってから。

なお、子どもたちを迎える準備ができている家は玄関の電気を灯しておくこと。逆に着てほしくない家は明かりを消しておくこと。

明かりがついているのに、お菓子をくれない場合は一応、イタズラしてもよい。

 

■そのほか、フィクションでのジャックオーランタンやハロウィンにちなんだもの

601020331m

人気ゲーム女神転生シリーズの人気悪魔、ジャックランタンとして登場。

「ヒーホー」が口癖。ジャックフロストと友達。

日本でハロウィンが流行る前からでもゲーム好きには有名。

b0021491_22362295

人気まんが「からくりサーカス」の主人公、才賀勝があやつるカラクリ人形。

 

■ハロウィンで注意すべきこと、悲しい事件

人の家にお化けの格好をして、いたずらするというやる相手を間違えると、ただではすまないお祭りのため、銃社会アメリカでは悲しい事件が絶えない。

日本人留学生射殺事件
繰り返されるハロウィーン(ハロウィン)の悲劇
全米を驚愕させたハロウィン当日に起きた9つの殺人事件