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テイルズベルセリアをクリアしたので感想です。
テイルズベルセリア

※ネタバレ有り注意

ちなみにテイルズシリーズはほとんどしたことない初心者なんで、そもそもテイルズはそういうゲームならしかたない。

シナリオ

シナオを賛否両論あると思い出すが、私は好きではないです。

なお、私が好きなシナリオはこんなの

・主人公に魅力がある
・エンディングはハッピーエンド、大団円
・悪役も敵役なりの魅力がある、または絶対悪、人類の共通の敵(いわゆるドラクエの魔王的なキャラ。)
・ご都合主義だろうが、なんだろうが、結局みんな、あるいはほとんどが救われる。
・主人公の努力が報われる。
・脇役も魅力がある

もちろん、全部が全部当てはまるとは限りませんけどね。

例えば、龍が如くとか、ペルソナ4とはスパロボシリーズとか

で、TOBはどうかというと・・

主人公ベルベット

ベルベット

主人公としてはかなり魅力的な女性キャラクター。

ネタバレになりますが、全ゲーム的にもあまりに不幸な主人公(´;ω;`)

ネタバレ注釈1(ベルベットさんの不幸っぷり)へ

とにかく報われない。

とにかく不幸。

子供のころ目の前で父親を殺され半生を奴隷とした主人公や、村人全員をいきなり殺害されたドラクエの主人公や、世界と愛する女を救って自分はきえる主人公が霞むレベル。

ゲーム主人公でベルベット以上に不幸なひとがちょっと想像できないくらい不幸。

エンディングに至ってもすくわない。

最後まで自分で抱えんでしまった。

真・エンディングで救済するとか、なんとかならんかったもんか。

メインテーマは「これが、私の”生き方”だ」ですが、これでは”死に様”ですわ。

エンディング

コレをハッピーエンドととるか、鬱エンドととるかは意見が別れるところだが、
わたし的には「鬱エンド、モヤモヤエンド」

ペルソナ3のような感じ。

続編作れ。

悪役

アルトリウス
アルトリウス

全ゲームトップクラスのクズ

自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪

自分の妻が守れなかったことを世界のせいにして、しかも正義をなのるクズ。

ペテン師である。

しかも、最後の言葉は、「自分の妻じゃなくて、お前ら(義妹と義弟)がしねばよかったのに。」とくる。

ネタバレ注釈2(アルトリウスのクズっぷり)

百歩譲って、「自分が死にたかった」だろそこは。

自分でけじめすら取らない分、足立透が真人間にみえるほどのクズである。

てっきり、糸を引いてたのは「メルキオル」という落ちかとおもいきや真性のくずだった。
メルキオル

パーティーが最後の最後までバラバラ

最初から最後までパーティーの仲間意識が希薄。

共通の敵を倒すために行動はしているが、ビジネスライク

最後まで、「仲間の絆」とかそういうのがでてこない。

だから、ベルベットも結局最後は全部一人で背負い込むことに・・・

しかも、エンディングでもベルベットを救う方法を探しに行くとか、そんなこともない。

ベルベットと仲間の関係があくまで「見届ける」からなんでしょうが。

それをうまく作られてるといえなくもないが・・・

作品通して、正義漢不足。

基本的に敵も味方も、私怨とか個人的な心情でしか戦っていない

「感情で行動する」というのがシナリオのテーマの一つだが、それにしても、「家族を守るためならなんでもする」とか「敵をうつためならなんでもする」とか、
「結末をみたい」みたいな個人的な心情100%で誰一人、「世界を守る」とか「仲間のため」に戦っていない。

動機が100%自分のためである。

正義の味方ではないが、悪としての粋もない。

ライフィセット(フィー)
ライフィセット
もう一人の主人公。

かれの成長もゲームのテーマ。
数少ないまともな人

ロクロウ
ロクロウ
徹底した修羅である。
設定として、すすんで人間らしい感情をすてるため業魔になっているので人間らしい感傷はない模様。

マギルゥ
マギルゥ
こちらも設定として、人間らしいこころが壊れているため、仲間意識が希薄。
(一部、仲間を守るシーンもあるが)

アイゼン
アイゼン
ライフィセットに対しては面倒見がよく、生きる指針となるが、ベルベットに対してはビジネスライク。
あるいみ30代男性としてリアル。

エレノア
エレノア
作中の良心?
しかし、ベルベットに対してはお互い複雑な感情があるようで、真の親友にはなれない。

ゲームシステム

バトル

そもそも、アクションRPG自体はそんなに得意ではないのですが、テイルズ初心者の私は結構難しかった。

ラスボスは結局シンプル(イージーモード)で倒したし。

雑魚戦はまあまあ爽快。

しかし、ボスは硬い硬い。

しかも、必殺技的なものを食らうとまず即死。

にも関わらう、アイテムが15しか持てないので、復活アイテムが枯渇する。

しかも、ボスの連戦がある。

しかも、雑魚戦でも油断すれば死ぬ。

しかも、ダンジョン内ではあまり補給できない。

かといってシンプル(イージーモード)ですると、弱点がなくなるので、弱点をせめる面白みがなくなる。

まあ、私が下手くそなだけかもしれませんが。

ダンジョン・フィールド

だらだら長く広い。

ラストダンジョンは特に。

真メガテン4FのVHVHの宇宙ほどではないが、ラストダンジョンがやたら広く、ギミックが無駄にめんどい。

最終武器もあっさり取れるようにすればよかったのに。

装備・アイテム

基本的に金欠気味。
(まあ、戦闘をできるだけ避けてるせいもあるでしょうが)

アイテムの消費が激しく、武器は広い物中心。

一応、武器改造もできますが、効果が地味。

サブイベント

あんまりやってません。

全体を通して

ベルベットに感情移入するので、ストーリー的には切なさ乱れ撃ち。

ゲームとして、アマゾンレビュー的に5段階でいうと3かな。

でも、ベルベットのその後を描く、ベルセリア2とかが出たら、救いに行くと思います。

編集後記

人間30過ぎると、救われない家族の物語なんて、リアルにいっぱいあるんで、フィクションの中だけでも、ハッピーエンドを味わいたいのですよ・・・(´;ω;`)

幸せになれたもしれない不幸な家族の物語をわざわざお金と時間をかけて見たくないのです。

10代の人がプレイするとまた違うと思います。

ネタバレ注釈1

平和に姉(セリカ)、弟(ライフィセット)と幸せに暮らす

セリカが行きだおれのアルトリウスを助ける

セリカがアルトリウスと結婚、身ごもる

業魔(魔物)になった盗賊にセリカが襲われ、セリカ死亡
:この時にアルトリウスは業魔を出さないようにするため、人類の意識をなくす計画を決意。(Vガンダムでいうエンジェル・ハイロウ的な奴)。
(しかし実際には村が盗賊に村を襲わない代わりにセリカを差し出した。そして、アルトリウスが人に絶望し、人類粛清を決意。)

しかし、ベルベットは姉を救えなかったアルトリウスを恨まず、兄弟仲良くしばらく暮らす。

カノヌシ(ラスボスのもう一人)を復活させるため、アルトリウスはライフィセット(弟)を生け贄として殺害。
(しかし、物語後半で、自分の余命をしっていたライフィセットは進んで生け贄となったことが分かる)

事件に巻き込まれたベルベットは業魔(喰魔)となる

村人全員も巻き込まれ、業魔となりベルベットとは違い、理性を失う

ベルベットは身を守るためやむを得ず親友など村人を殺害

おそらく、当初はアルトリウスはベルベットは計画に巻き込む予定はなかったが、
ベルベットが喰魔になったため、自身の計画のため、3年間、ベルベットを幽閉

ベルベットはライフィセットが自身で生け贄となったことを知らなかったため、仇討ちを決意、そのために罪悪感を感じつつも無関係な人も巻き込んでいく。

アルトリウスがライフィセットを殺害の真実をベルベットにつげなかったことは謎であったが、あえて、知らせないことで、自分がしてきたことが無駄であることを知らせることで絶望感をあじわせることが目的であった。

最愛の弟ライフィセットがカノヌシとして立ちはだかり自分が犠牲になったことは望んだことであり、ベルベットは無駄に人命を犠牲にしてきたことをつげ、絶望させる。

一時は絶望に打ちのめされたが、ライフィセット(フィー)の言葉で立ち直り、アルトリウスを止めるためるために復讐の完遂を決意する。

最後は、アルトリウスを「義兄さん」とよび、家族としてアルトリウスを止める。(しかし、一方アルトリウスは『セリカじゃなくてお前ら(ベルベットとライフィセット)がしねばよかった』といって事切れる。ベルベットは過去には兄として慕い、最後は家族として、止めをさしたが、アルトリウスは最初からベルベット、ライフィセットはどうでもよかった)

カノヌシを殺すと、喰魔になった仲魔たちも消滅してしまうため、自身を犠牲にして、自分も死なず未来永劫封印する道をとる。

ネタバレ注釈2(アルトリウスのクズっぷり)

・いきだおれになった自分を助けてくれた、姉弟をとことん利用する
姉のセリカは大事だが、妹のベルベット、弟のライフィセットには恩も情なし。
妹のベルベットを3年間幽閉、絶望させるため、無関係な人間を殺害させる
弟ライフィセットを利用しカノヌシ復活
自分が悪だという自覚がない
死ぬ間際まで、お前らがしねばよかったといって死ぬ