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ゲームとしては面白いです。

でも、いままでの龍が如くとはいろいろ別のゲーム。

□シナリオ

設定をいろいろと新しくしたので、大きくなりすぎた桐生一馬だからこその6に見られたようなツッコミどころもあまりなく、やめ時がわからない面白さ。

海外名は「yakuza」らしいですが、今回は極道のゲームと言うより、闇の勇者と光の魔王のブレイブストーリー。

あんまり合同関係ないような感じ。

敵のマフィアたちも次々に味方になりますが、皆さん、「いい人」でマフィアらしくない。(→そのせいで、裏切り者を許すなんてありえないこともして、春日も最初の事件の黒幕のけじめも適当におわってしまっている無理のある展開はご愛嬌。)

□主人公、春日一番について

桐生ちゃんはどこまでいってもつまるところ腕力で解決のヤクザな人ですが、一番は「勇者」。

熱い主人公してます。

桐生ちゃんとは違う意味で、どんどん仲間が増えていきます。

桐生ちゃんの仲間は冴島、花屋、真島の兄さん、秋山とか基本的に孤高の人が多いのですが、春日の仲間たちは一人ひとりが力を合わせて、巨大な的に立ち向かうという感じ。

□バトル&ジョブシステムについて

今回からコマンド式になってますが、正直いまいち。

私はドラクエ、ペルソナ、メガテンのよなコマンド式は結構好きなんですが、コマンドがどうこうというより、バランスがわるい。

1.初期ジョブが強くてあまりジョブチェンジの意味がないシステム

今回の売りの一つはジョブシステムですが、そもそも初期ジョブが強くてあまりジョブチェンジの意味がない。

また、ドラクエのように戦士+武道家=バトルマスターのように上級職があるわけでもないので、やりこみ要素が少ない。

2.春日一番の全体攻撃スキル中心になる。

中盤から終盤、春日がイベントでしれっと習得できる全体攻撃の必殺技が群を抜いて強い。

他のキャラの攻撃が200くらいのダメージのときもひとり、全体攻撃で1000を超えてしまう。

また、終盤のボスはなんせ硬いので、結局主力ダメージが春日の必殺技だよりで、他のキャラは回復中心に。

しかも、このゲームはMP回復手段はいっぱいあるのでバンバン打てる。

せめて、このスキルもやりこみ要素でとれるようにすればよかったのに

3.補助スキルが弱い

敵味方攻撃力アップ、敵味方防御力アップ系のスキルの効果が弱すぎ。

結果、普通に殴ったほうが効果的。

ボスが硬いので、ボスバトルが回復しながら、殴るの連打で単調。

4.難易度的なラスボスは真島の兄さん&冴島

ボスとして立ちふさがる真島の兄さん&冴島が理不尽に強く、負けイベントじゃないかと思うほど。

初見殺し間違いなし。

とにかく、普通に戦っているとラスボスよりはるかにつよいので、上記の春日の必殺技をバンバン打つしかない。

それでも、運が悪ければ、(よくなければ)ワンパンで殺されてしまう。

5.範囲攻撃が少なく、バトルが単調

敵が一体一体硬めの割に範囲攻撃の手段が少なく、敵が集中している開幕に範囲攻撃→個別攻撃とパターンが単調。

6.金策が作業

本作の金策は会社経営。

しかし、一旦、イベントをクリアするとあとは、前回同様の繰り返しを30~1時間ほどしてお金を貯める作業。

□旧作プレーヤーが感じるだろう違和感

・冴島と桐生ちゃんの顔

なんか、ふたりともタレ目になって、顔が変わってる・・・

・桐生ちゃんの無理矢理感

冴島&真島の兄さんはともかく、桐生ちゃんは無理やりストーリーに絡めた感が多すぎ。
これなら、クリア後の裏ボス扱いでもよかったのでは。

・渡瀬らしくない行動

ストーリー上、非常に重要な役回りをしますが渡瀬の行動がまったくらしくない。
5の極道らしい、渡瀬とはまったく別人にみえる立ち回りをします。

よくも、わるくもいままでとは別のゲームです。(十分面白いです。)