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新サクラ大戦のプレイレビュー。

クソゲーとの評判も高い新サクラをようやくプレイ

ストーリー

かつての帝国華撃団も廃れ、今や潰れかけの帝国華撃団が世界華撃団大会でライバルたちと戦いながら、その影でうごめく魔のものたちと戦う物語。

いいところ

全般とおした熱いストーリー

ラストはサクラ大戦らしい熱いストーリーです。

バトル

バトルシステム自体はわるくない。
ギリギリで敵を避けると、機体が無敵になり、周りがスローになり、攻撃を叩き込めるのも面白い。

クセのないキャラ

サクラ大戦は良くも悪くもクセの有るヒロインたち(とくに3以来)ですが、主人公のサクラはじめ、今作はわかりやすいヒロイン、と頼りがいのある神山さん。
しかし、プレイヤー次第で2枚目~3枚目もできてしまう大神さんとくらべると、今回の隊長は2枚目すぎる。

イマイチなところ

グラフィック・音声など

・3Dモデル
ちょくちょくアニメが入るのですが、そっちのほうがよくて、3Dモデルにする必要があるのかなという感じ。
ウマ娘をしてから見ると正直、カクカクで逆に古臭い。
ウマ娘のほうがあとにできたとはいえ、俺達のSEGAならあの完成度は先を越してほしかった。
これなら一枚絵やアニメでもよかったのでは?

・声があったりなかったり
3Dモデルで声が入らないところも多いので、めっちゃ不自然。

・日本語がおかしい
誤:お願い致します 正:お願いいたします※補助動詞はひらがなで書くのが正しい
誤:とんでもありません 正:どんでもないです。※とんでもないで本来、一つの言葉

まあ、最近では慣用的に使われますが、頭が悪い人に見える。

・座らないとおかしいシーンでキャラが立ったまま
パーティーのシーンで、テーブルには料理が用意されてるのに、キャラがすわることなく、シーンが進む。
それなら立食パーティーにすればいいのに。

・ギャルゲー部分がくどい
キャラとのイチャつきパートがくどい。
それより育成に力を入れてほしかった。

・つくりのあらい建物
3Dで劇場内をあるけるようになったのはいいが、作りが荒い。
例えば、トイレらしきものがないとか、キャラが増えそうな空き部屋があって、結局なにもないとか、2Dマップをそのまま3Dにしただけみたいなやっつけ感。
いるだけの通行人とか、3Dにする意味がまったくない。

シナリオ

・序盤、味方に襲いかかるライバルキャラ
敵の罠で亜空間に閉じ込めらた、花組。
そこにライバルの上海華撃団がたすけにきた。
・・・とおもったら、何故か味方である花組を「とどめを差してやる!」と遅いかかってくる。
そのあと、なんやかんやで、「やるじゃねえか。」と共闘。
という、無理のあるストーリー。

・資金繰りにこまっていて、マシンも用意できないはずで、それが解決した描写がないのに、どうやったのか世界的な女優を雇ったり、いつの間にかマシンが用意されている。

・敵が襲ってきてるのに、仲間内で戦わせる華撃団の総リーダー的な人のアホさ加減
・どう考えても無理のある理由で、神山と仲間のあざみを逮捕する華撃団の総本部的な人たちのアホさ加減
・華撃団大戦という世界の華撃団が戦うという大会があるのだが、試合のゴールがころころかわる。
>>とおもったら、実はとっくに敵に乗っ取られていました。という無理のあるオチ。

・すみれを支配人にして、旧作のファンをつなぎたかったのだろうが、そのためにストーリーがおかしいところがある
すみれがいるのに、演技指導ができる人がいないと嘆くメンバー。
神埼重工から支援がない理由もない
すみれが影で動いているようで、とくになにもありませんでした。

・ロンドン、ベルリン、上海歌劇団の一部メンバーが名前も顔もでてこない。

・かつての帝国華撃団、巴里華撃団、ニューヨーク華撃団の面々の生死などは結局不明
>>メタ的にもあの声優陣を全部だせないでしょう。

・思わせぶりにでてくるが、オムライスを食べてるだけで、とくに何もしないさくらの師匠。(おそらく、内容がカットされたのがミエミエ)

・「真宮寺さくら」らしき敵が出てくるが、結局、かなしいくらい無関係。(まあ、クローンかもしれないが、説明無し)

・上記のように伏線未回収がたくさんあるので、「あー、おわってしまった・・・」という喪失感がない

・前作の世界線から10年後などにせず、100年後とか、全く世界の話にすればまだ良かったのに、前作までの登場人物を生贄に本作を作った感が否めない。

システム

・成長しないキャラと寄り道バトルのなさ
キャラのステータスが固定で、サブイベントの戦闘もないので、育成の楽しみがない
アクションにするなら成長なしでこのキャラ数はつまらない

・ほうびは基本ブロマイド
育成要素やアイテムがないので、サブクエをクリアしても手に入るのがブロマイドしかない。

バトル

・○ボランが弱攻撃、三角が強、四角が必殺で、よくあるのは四角が弱なので操作しにくい。(変更はできます)

・シナリオで操作できるキャラを基本的に選べない。
下手したら、ほとんど操作せずに終わるキャもいる

・バトルステージが少ない
アクションなのに、話数しか、バトルステージがない。

・できのいい無双とかPS5Sにくらべると、もっさりというか、カクカクというかシュババババ感がたりない。
全体的に地味。
これなら、シミュレーションのほうがいい。

・キャラにより強弱が激しい。
アナスタシアは遠くから丸ボタン連打してるだけで、敵がオチていくほど強い。

・アスレチック要素はあるが、落ちてもノーダメージで意味がない。

・敵のダメージより、ステージの罠のほうが大ダメージ

・ラスボス戦がものすごくつまらない。

・操作キャラを変更すると位置がそのままでキャラは変わる。そのため、こっちの敵をかたずけたら、キャラを変えてあっちの敵をやっつけるとできない。

・敵を谷底に落としても、何のダメージも与えず、復活してくるので、テンポがわるくなるだけ。瞬殺でもいいし、大ダメージでもいいのになぜしなかったのか。
というか、キャラの成長はないので、一本道なのに無視していい敵が多い。

・アクションをやったことがある人が作ったとは思えないほど爽快感がない。
近距離タイプは直前に避けてカウンターは爽快感がるが、遠距離タイプはそれをするメリットがないので、強いがバトルがつまらない。

・クリアしたステージは再度プレイできるが、・・・育成要素がなく、高得点をだしてもブロマイドがふえるだけ。

・育成要素がないので、初期機体の性能がそのまま強さになり、基本的に銃は剣より強しの遠距離型優遇。

・・・とまあ、予算やスケジュールの都合なにか、徹底、丁寧を感じさせない作り。

アクションバトルRPGをやったことがない人が作ったんじゃないかと思うようなシステムである

アクションRPGなのに、アクションパートがイマイチで、育成要素もない
ユーザーがもとめるものはこれじゃないんだよ、

全体通して、クソゲーとはいえないまでも「サクラ大戦」の期待値はこえなかった。

しかし、クリアはできる面白さはあった。

あまりのつまらなさに途中で投げてしまった「5」よりは遥かにいいし、次回作もでてほしいが、もとのフルプライスで買った人ならがっかりしょう。

廉価版なら十分楽しめます。

ちなみに本作品、ダイジェスト的にコミカライズされてますが、こちらはよくできていて、ゲームシナリオのまとめかたの下手さがよりわかります。